ウチの子は、歯科の診療台でどうしても動いてしまいます。先日も、小児歯科専門の歯科医院さんでしたが治療が困難であるといわれてしまいました。しかし、虫歯を放置する事はできません。何か安全な治療方法はございますか?

小さいお子様や歯医者さんが苦手なお子様は、どうしても少なからず治療中に動いてしまいます。安全・確実に治療をするために、最適な環境づくりや専用の治療ツールを使用しますが、どうしても安全な治療が困難な場合、鎮静下、全身麻酔下での治療も、歯科医院によりますが可能です。

多くの場合は、大学病院や総合病院の小児歯科での治療となります。全身麻酔をしての歯科治療に関する注意事項があります。

全身麻酔にかんする注意点

治療日までの体調管理について

全身麻酔がかけられなくなる体調不良のなかで、こどもに最も多いのが風邪やインフルエンザなどの感染症です。発熱・くしゃみ・咳・鼻水などの症状がある場合は全身麻酔による合併症のリスクが高くなります。

全身麻酔がかけられず、治療も延期になります。術前検査のあと、治療日前の2週間の過ごし方がとくに大切です。この期間は絶対に油断せず、体調管理・節制・口腔ケアに気を付けてください。

これは治療後に“傷ついた組織”の回復をうながすことにもつながります。こども本人だけでなく、ご家族全員の協力が大切であることをご理解ください。

「全身麻酔下治療の注意点」九州大学病院より抜粋

上記引用ページに、「全身麻酔がきっかけで起こる症状(合併症)について」として

喉頭けいれん・気管支けいれん・肺炎、喘息発作、悪性高熱症、吐き気、おう吐、喉の痛み、かすれ声、誤嚥、誤嚥が原因で起きる肺炎など、麻酔から覚めたあとに出ることがあります。

としています。詳しくは、引用先のページをご確認ください。

 

 

医療情報監修:坂部 潤 / キッズデンタル