静脈内鎮静法とは、具体的にどんな麻酔ですか?なにか注意点はありますか?

点滴により麻酔薬をゆっくり注入し半睡眠状態に導く方法です。点滴無痛麻酔とても呼ばれています。

歯科治療に対する不安や恐怖が強い、嘔吐反射があって歯科治療が困難な方、に対して行います。麻酔中は、ほろ酔い感やうたた寝感になり、長時間リラックスした状態で治療することができます。

全身麻酔とは違い、意識が完全になくなることはありませんが、安全に行うためには全身麻酔に準じた設備と技術が必用になります。心拍や血圧などのデータをリアルタイムに把握しながら治療を進めます。

静脈内鎮静法

抜粋)血圧計や呼吸を観察しながら点滴をとって、薬を入れていきます。すこしずつ眠くなっていきますが、全身麻酔のように意識がなくなることはありません。意思表示や会話をすることも可能です。感じ方は人それぞれですが、お酒を飲んでほろ酔い加減のような、うたた寝をしているよう感覚です。笑気吸入鎮静法に比べより確実な鎮静効果を得ることができます。

福岡歯科大学医科歯科総合病院:静脈内鎮静法より抜粋

経鼻内視鏡検査(胃カメラ)でも使用されるケースがあります。

医療情報監修:南雲 祐二 / 東京無痛歯科センター