- 日本人の8割が歯周病に感染するといわれているようですが、予防方法はありますか?
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歯周病の環境要因、つまり、歯周病の環境による感染リスクは、喫煙、加齢、ストレス、とされていますので、私達が気をつけることで感染を低減する方法としては「禁煙する」、加齢は避けられないとして「ストレスをためない」です。
歯周病は感染症ですので、免疫力を低下させないためには、上記以外に、睡眠をしっかりとる、風邪に注意する、あとは、根本的になりますが、歯磨きをしっかりとする、これです。あとは、歯磨きにも関連しますが定期的な歯科医院でのデンタルクリーニングも有効的です。
歯周病の原因は歯の磨き残しから歯に付着するプラーク(プラークバイオフィルム)と呼ばれるものです。よって日々その原因が蓄積されますから、歯が生えた時点から注意する必要があります。 一般的な歯周病は40歳前後に発症する場合が多いです。
歯周病予防には、まずは、歯磨きにつきます。
歯ブラシは、毛先が歯周ポケットといわれる歯と歯茎の間にとどくような細いタイプがよいです。 歯と歯茎の間の歯垢を取り除くために、歯と歯茎の逆目に対して斜め45度にあて、歯周ポケットに毛先が入る事を意識して、軽い力で細かく動かします。
1カ所で20回ほど磨きます。電動歯ブラシの方が楽かと思います。 歯間ブラシやデンタルフロスを活用することで歯垢の除去率は格段に向上します。
歯周病に特化した歯磨きを使用するのも一つの方法です。
歯周ポケットの汚れをかき出す 歯周ポケットは狭くて深いため、普通のハブラシではなかなかハブラシの毛先が歯周ポケットの奥まで届きません。歯周ポケットの奥の汚れまでキレイにかき出すには、超極細毛のハブラシを使うことをおすすめします。
ライオン:歯周ポケットケアより抜粋
さらに、プロケア(歯科医院でのケア)として、
1)お口の状態を確認 2)歯周病になっていないかチェック 3)歯周ポケットの深さを測る 4)歯垢(プラーク)やみがき残しをチェック 5)歯垢(プラーク)や歯石を落とす 6)自分に合った歯周ポケットケアを学ぶ
歯周病治療は、日々格段に進歩していると思います。検査機器のCTスキャンがある歯科医院さんも増えています。この検査機器より、歯と歯茎の間の歯周ポケットの状態から、より明確に診断できるようになりました。
歯周病治療を専門とする歯科衛生士さんも確実に増えていますし、また、そういった歯周病治療に注力している歯科医院を見つけ事も昨今インターネットを活用することで容易になってきました。 検索方法としては、
インターネット検索で「近くの歯周病専門医」と検索してみてください。もし、現在の場所とは、ちがった場所の検索結果が表示された場合は、このページの下に対策方法を記載します。 もっとも簡単なのは、日本歯周病学会や日本臨床歯周病学会のサイトの専用ページからから「専門医」や「認定医」を検索する事です。
医療情報監修:若林健史(歯周病専門医)/ Wikipedia