- しっかりとした歯周病治療を受けたいのですが、認定医、専門医、さらに指導医とありますが、どれくらいの違いがあるのでしょうか?
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日本歯周病学会の認定医、専門医、指導医、についてですが、日本歯周病学会や日本臨床歯周病学会のサイトにも記載されています。
簡単には、歯周病症例治療の実績数が違ってきます。認定医 → 専門医 → 指導医、の順番で経験した症例数が多くなります。特に日本歯周病学会や日本臨床歯周病学会認定の指導医が在籍する歯科医院は、学会の研修施設となっているケースが多く、その為、歯科衛生士も日本歯周病学会認定の方が対応されているケースが多いようです。
歯周病専門医の資格を得るためには、5年以上日本歯周病学会に所属し、規定の単位を取得および審査に合格することにより認定医資格が付与される。本資格は他の専門医資格と同様に更新性(5年毎)である。
歯周病専門医の場合、上記の5年以上の日本歯周病学会の所属し、規定の単位とありますが、以下のような症例プレゼンテーションが必須です。
(1) 申請者は,提出した症例のうち1症例についてケースプレゼンテーションを行い口頭試問を受ける。
(2) ケースプレゼンテーションに指定した症例には,初診,再評価,終了およびメインテナンスまたは
サポーティブペリオドンタルセラピー(SPT)時の資料が含まれる。
(3) ケースプレゼンテーションの時間は15分間とする。
(4) ケースプレゼンテーションは,症例報告書の内容と術前,術後の口腔内写真と,エックス線写真等
を入力した画像ソフトにて行う。さらに症例報告書(様式7,8)のコピーを指定された部数用意する。詳しく、こちらの特定非営利活動法人日本歯周病学会認定歯周病専門医審査施行細則をご覧ください。
http://www.perio.jp/member/certification/special/file/Specialist_examination_Detail_Rule.pdf
また、歯周病専門医の更新には、「生涯研修単位の合計単位による。更新に必要な生涯研修単位は専門医登録後5年間で研修会出席は50単位以上および業績発表は10単位以上とする。」とありますので、以下の内容の単位取得が必用になります。
( 末尾の数字は単位数 )
1)上記の学会または研修会での演者(1回あたり) 10
2)上記学会の会誌またはその他の学術雑誌への投稿論文筆頭者(1回あたり) 10
3)1),2)の共同発表者 5
4)著書(歯周病学に関連のある著書1冊あたりの単位)
①筆頭者 10
②共同著者 5
5)大学,歯科医師会または研修会などでの歯周病に関する発表 5
6)大学や歯科衛生士学校などの教育機関における歯周病に関する講義(1回あたり,講義を行った事を証明する書類,または主任教授の証明証が必要) 5
7)大学や歯科衛生士学校などの教育機関における歯周病に関する基礎実習(1年度1回に限る。実習指導を行った事を証明する書類,あるいは主任教授の証明証が必要) 5これらが単位取得が必用になります。
詳細は、特定非営利活動法人日本歯周病学会認定歯周病専門医制度施行細則をご覧ください。
http://www.perio.jp/member/certification/special/file/Specialist_Detail_Rule.pdf医療情報監修:若林健史(歯周病専門医)/ Wikipedia