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嘔吐反射についてFAQ

嘔吐反射というのは、実際にはどんな事をいうのでしょうか?

嘔吐反射は、口の奥の方に指や歯ブラシなをいれると、オエッとはきそうになる反射(関西では「えづく」と呼んでいます)をいいます。

重症の方になりますと、「マフラー 嘔吐反射」「タートルネック 嘔吐反射」といって、口に何かを入れなくても、オエッとなる方もいらっしゃるようです。つまり、首回りに何かをしめられただけでも反射してしまうケースです。

悪心,嘔吐を引き起こす経路は大きく3つに分かれる9)~13).1つは前庭刺激による嘔吐である.動揺病やメニエール病の発作期に見られる前庭一自律神経反射による嘔吐はこの経路を介している.第2の経路は血中の毒物などが第4脳室底の最終野(areapostrema)にあるCTZEmeticReflex図1悪心,嘔吐反射の3つの経路耳鼻臨床補41(chemoreceptortriggerzone)を刺激して嘔吐を生じる経路である.最後は,胃,腸管粘膜の刺激がそれを支配する自律神経内の求心線維を介して嘔吐を生じる経路である.これら3種類の刺激はそれぞれ独立して延髄にある悪心・嘔吐中枢(emetic/vomitingcenter)を刺激し悪心や嘔吐を引き起こすと考えられている(図1).

「動揺病と嘔吐のメカニズム」武田憲昭:嘔吐反射より抜粋

日常的に、嘔吐反射を意識することがないため、歯科医院で治療器具を口の中に入れられた際に「オエッ」となって動揺される患者さんもいらっしゃるようです。

嘔吐反射専門の外来もあるようです。

歯科医師の指や治療用の器具がお口に入ると、あるいは入りそうになるだけで、嘔吐様の反射(吐き気、絞扼反射)が生じる方の歯科治療を行います。

虫歯治療以外の処置(義歯、抜歯など)が必要な場合は、それぞれの専門診療科を紹介します。

愛知学院大学病院:嘔吐反射外来より抜粋

医療情報監修:南雲 祐二 / 東京無痛歯科センター

 

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